あのボタンをピタゴラ風に使ってみた

SORACOM のAdvent Calendar 2018のボタン側カレンダー記事です。


SORACOM のAdvent Calendar 2018のボタン側ではないカレンダー記事はこちら。

ボタンを押してからの流れについて説明するときに大体あの番組の名前が出てくるんですよね。でも言うだけで使う側はそこまで意識しなくて良いのが、このボタンのいいところです。
なので、ボタンを押すところから反応するところまでを、ピタゴラ風にやってみて、本当のありがたみを分かろうと思います。

ピタゴラ風動画

いかがでしょうか?
自分でもピタゴラ風動画を作るのは初めてだったので、何卒ご容赦ください(´ω`)
ちなみにピタゴラ風のBGMはYoutubeの音楽から探し出しました。っぽいですよね(´ω`)よね?(´ω`)よね?(´ω`)
今回も例にもれず、いかにチープに仕上げるかを念頭にあまり凝ったものは使っていません。
ほぼ養生テープと配線カバーでなんとかしています。
ちなみにノーカット動画のあとは、ハイライト的写真集です。
ビー玉のスピードが案外早くて要所要所を撮影するヒマが全く無かったので、パーツを紹介しています。

SORACOM LTE-M ボタンの使いみち(種明かし)

これだけだとブログというよりYoutuberなので、解説を・・・

SORACOMボタンですが、実は最後のシメだけ出演しているように見えますが、実は一番最初のアクションを起こしています。

これです。
いきなり過ぎて気が付かなかったかもしれませんので。リピートしてみてください。
ビー玉に一生懸命でランプの点滅まで全部追えないのですが、実はしっかりデータを送信しています。

ここで7秒ほどの送信タイムラグがあるのですが、ピタゴラでカバーしています。(この時間稼ぎがとてもしんどかったです。

ビー玉からの衝撃を木の板で受け、卵型の石(これ石なんです。ツボ押し用として売ってました。)を落とします。
この卵型の石は特に固定はせずに、木の板から絶妙に衝撃を受けて絶妙に落ちるギリギリのところにおいてました。
こういう自然現象に任せるとホント大変です。笑

卵が無事に入りました!
ここの重みでハンガーの先に付いているボタンが押されます。

紐から吊るされたクリスマス用靴下の入れ物に、卵がIN。
その重みでボタンをクリック。
針金でハンガーが出来ているので、たわみで「押したまま」ではなく、1クリック分の衝撃だけ与えます。

送信タイムラグを楽しむために

一言で言えばこれに尽きます。特に今回はクリスマスなんで楽しく行きましょう(´ω`)

ここで送信されたデータがクラウドを経由して、Webの画面表示で映像が流れます。
どうですか?タイミングぴったりでしょう(´ω`)

技術的フロー

1.ボタンが押される
2.送信開始→Lambda(この間はピタゴラでカバー)
3.Lambda→レンタルサーバ(この間はピタゴラでカバー)
4.Webページでフラグが変更したことを検知(この間はピタゴラでカバー)
5.赤外線リモコンで照明OFF&プロジェクションマッピングでクリスマスリース(´ω`)

ボタンに始まり、ボタンに終るという波乱万丈のビー玉人生という物語でした。

反省点

もともとは配線カバーだけで終わるものではなく、ボタン自身も重力でスライドしていって、1クリック→スマホに着信→動作→ダブルクリック→別のスマホに着信→動作→長押し→プロジェクションマッピングとか、かなりボタンの機能をフル活用したソリューションを設計していたのですが、、、

物理現象は難しい\(^o^)/

ということで超シンプルな構成に削りに削りました。
これを作るための消耗品費はだいぶかさんだのですが、結果的にそれほど予算がかからないものになりました。
こうしたらいいんじゃないの?と考えながらのお店巡りは楽しかったです。

こんな感じに色んなお店で考えながら品物を漁っていました。

今後の反省点まとめ

  • 壁の垂直方向はつらい
  • ソレノイドという便利なものがあった
  • ピタゴラ風の装置を作るのは良いけど撮るのが大変
  • イベント発火のもととなるビー玉は重いほうがやりやすい
  • ビー玉は丸いほうが良い
  • 広い床でやったほうが良い
  • 磁石とか投石機とかのギミックをもっと入れたかった
  • せっかくなら遠隔地同士でも良かった

などなど反省すればいくらでも出てきますが、今回は初回シンプル版ということで。
壁の垂直方向については後述するまとめにも出てきますが、思いの外大変なのでチャレンジする方が居るならば少し覚悟したほうが良いかも笑

まとめ

壁に垂直方向という難しさ。。

今回は実はこの記事が伏線となっていました。

いかがでしょう。実はこちら、壁を含め全て可逆で作成いたしました。
荷重が掛かるボタンのところだけは突っ張り棒で補強していますが、あとは全部養生テープだけで貼っています。
よくまぁやりましたね。。
最後に壁とボタンでプロジェクションマッピングをするという構想があったので、上から下に目線が移動するよう全部壁に90度でレールを敷きました。
正直床でやったらどれだけ楽なことか・・・(ヽ´ω`)

ビー玉にもヒミツが・・・

キレイですよね(´ω`)
こちら実はビー玉ではなくとんぼ玉なのです。
しかも手作りの一点もの。SUWAガラスの里で800円しました。中に星が入っているビー玉って無いかなぁ~と探したところとてもイメージ通りのとんぼ玉を手に入れたので、こちらを採用することにしました。

ですが、このとんぼ玉は樽型で、しかも横に穴が空いていて、完全に◯ではないので非常に転がすのに苦労をしました。
金属球とかの方が絶対楽ですね。
最初から最後まで同じ玉というのもなかなかに高度な技だと思います。よく動画がありますが、作ってみると本当に難しいものです。

今回のセット

今回のセット。
ボタンは実は2つ使っています。
最初のボタンでイベントを送信しているので、最後に映っているボタンは特に機能はありません。
プロジェクションマッピングでそこから光が出るように使ったわけです。

何Take?

123テイクでした(ヽ´ω`)

大体の失敗原因はボタンを押すところ。なので、全体的に通せたのは30回も行ってないです。
動画のように、こんなにピッタリいったのは実は123回目にして初めてのことでした。
とんぼ玉が落ちた瞬間から星が湧き上がってきてすごくピッタリじゃないですか?(・ω・)

プロジェクションマッピングについて

今回壁に投影しているだけといえばそれだけなので、そこまで微調整に時間は掛かっていません。
でも一応位置合わせの手順を。

まずはIllustratorで横1920のデータを作りました。
真ん中に白い丸と文字のピント合わせ用にくろにゃんこたんを入れました。
また、RGBですので、#000000の黒バックを入れて透過の具合も確認します。

うむ。いい感じですね。
ちなみにIllustratorでは実はフルスクリーン表示が出来るので、ここまで微調整しながらプロジェクターで確認というのが楽です。
黒バックのところもあまり明るく目立っていないので、プロジェクターはつけっぱなしで良さそうです。

この時点でプロジェクターはもう動かさないつもりでしたが、一応バミリ。
装置がうまいことこの辺りまで行くようマークの役目もはたしています。
激しいカメラワークでプロジェクターをふっとばす可能性もあったので置き直せるようにしておきました。

そしてこのAIデータをAfterEffectsに取り込んで映像を作成しました。
これであのボタンから光が出てくるようちょうどいい感じに調整された映像の出来上がりです!

改めて動画をどうぞ

ピタゴラは初挑戦でしたが、こんなにシンプルなものでも相当な苦労です。。。
クリックだけで複雑な処理を全てこなしてくれるSORACOM LTE-Mボタンのありがたみを改めて感じました。

クリスマスなんだから、少しは楽しんだほうがいいなぁと思ってこの動画を撮りました。
ちょっとでも楽しんで頂けたら幸いです。

電気制御ゴリゴリのものでも面白いとは思いますが、今回のテーマはIoT。あーこの機械が動いているわーというのを出来るだけ意識させないような作りにしています。ボタンを知らない方が見たらトンボ玉が転がる動画にしか見えなかったら勝ちです( ・`ω・´)

もし機会があればまたいずれバージョン2を制作したいと思います(´ω`)
作っているときはなかなか楽しかったです。みなさんもぜひ作ってみてくださいね\(^o^)/

それでは良いお年を!(・ω・)ノ