Google AntigravityでPHPのHTML部分をスマートにフォーマットする完全ガイド
こんにちは。今回は、Google Antigravityで遭遇しやすいPHPファイルのフォーマット問題について、実際に解決した方法をご紹介します。特に「PHPファイル内のHTML部分だけをキレイにしたい」という課題に対する実践的な解決策です。
Google AntigravityとPrettierの相性問題
Google Antigravityは、Google [finance:Alphabet Inc.]がリリースしたAI駆動のコーディング環境です。VS Codeをベースにしているため、拡張機能やエディタ機能も互換性があります。しかし、PHPファイルのコード整形となると話は別です。
多くのエンジニアが最初に試すのがPrettier。非常に優れたコードフォーマッターですが、デフォルトではPHPファイル(.php拡張子)に対応していません。Prettierはデフォルトで以下の形式のみをサポートしています。
- JavaScript / TypeScript
- JSX / TSX
- JSON
- CSS / SCSS / Less
- HTML
- YAML
- GraphQL
- Markdown
そのため、Ctrl+Shift+Lでフォーマット実行を試みても、PHPファイルには何の効果も出ないのです。
マーケットプレイスの制限という隠れた問題
Google AntigravityはデフォルトでOpen VSXをマーケットプレイスとして使用しています。これ自体は悪くないのですが、Open VSXの拡張機能ラインナップはVS Code公式マーケットプレイスに比べて限定的という問題があります。
特にPHPのフォーマッティング関連の拡張機能となると、Open VSXには望む選択肢が少ないため、「Format HTML in PHP」のような頼りになる拡張機能が見つからない状況に陥ります。
第1段階:マーケットプレイスを変更する
実は、Google Antigravityのデフォルトマーケットプレイスは変更可能です。 これが最初の重要なステップです。
設定画面へアクセス
Antigravityの設定画面を開きます。
textCtrl + , (コンマキー)
拡張機能マーケットプレイスを変更
設定画面内で以下のパスに移動します。
textSettings → Antigravity Settings → Editor
URLを更新する
以下の2つの設定項目を、VS Code公式マーケットプレイスのURLに変更します。
| 設定項目 | 変更前(Open VSX) | 変更後(VS Code公式) |
|---|---|---|
| Marketplace Item URL | OpenVSXのURL | https://marketplace.visualstudio.com/items |
| Marketplace Gallery URL | OpenVSXのURL | https://marketplace.visualstudio.com/_apis/public/gallery |
再起動して有効化
設定変更後、Antigravityを完全に再起動すれば、新しいマーケットプレイスが適用されます。
この変更により、VS Code公式マーケットプレイスの豊富な拡張機能にアクセスできるようになります。
第2段階:PHPフォーマッティング拡張機能の選択肢
マーケットプレイスを公式版に変更した後は、複数のアプローチが取れます。
方法1:「Format HTML in PHP」拡張機能(推奨)
VS Code公式マーケットプレイスでは、PHPファイル内のHTML部分を専門的にフォーマットする拡張機能が利用可能です。
メリット:
- PHPファイル内のHTMLコードのみをピンポイントでフォーマット可能
- Ctrl+Shift+Lなどのキーバインドで直感的に使用
- JSBeautifyをベースとした安定した処理
インストール方法:
- Antigravity内で拡張機能マーケットプレイスを開く
- 「Format HTML in PHP」を検索
- Installボタンをクリック
- Antigravityを再起動
方法2:Prettier + PHP Pluginの組み合わせ
より統合的なアプローチとして、ローカルにPrettierとそのPHPプラグインをインストールする方法もあります。
プロジェクトディレクトリで以下を実行:
bashnpm install --save-dev prettier @prettier/plugin-php
Antigravityの設定に以下を追加:
json{
"editor.defaultFormatter": "esbenp.prettier-vscode",
"editor.formatOnSave": true,
"[php]": {
"editor.defaultFormatter": "esbenp.prettier-vscode"
}
}
このアプローチにより、HTMLはPrettierで、PHPはそのPHPプラグインで統合的にフォーマットできます。
方法3:言語別フォーマッター設定
より柔軟性を求める場合は、言語ごとに異なるフォーマッターを割り当てる方法があります。
json{
"@lang:html": {
"editor.defaultFormatter": "esbenp.prettier-vscode"
},
"@lang:php": {
"editor.defaultFormatter": "intelephense.extension"
}
}
これにより、HTMLはPrettierの強力なフォーマッティングを受けながら、PHPはPHP Intelephenseの専門的な処理を享受できます。
実装後の確認とデバッグ
マーケットプレイス変更と拡張機能インストール後、以下の確認を行いましょう。
フォーマッター動作確認
テストPHPファイルを作成して、Ctrl+Shift+Lで正しくフォーマットされるか確認します。
php<?php
echo "<div>
<p>これはテストです</p>
</div>";
?>
実行後、HTML部分がキレイにインデント・整形されれば成功です。
キーバインド確認
設定でキーバインドが正しく割り当てられているか確認します。
textCtrl + K → Ctrl + S で キーボードショートカット設定を開く
"format html" で検索
保存時自動フォーマットの設定
常に整形状態を保つために、保存時自動フォーマットを有効にすることをお勧めします。
json{
"editor.formatOnSave": true,
"editor.formatOnPaste": true
}
トラブルシューティング
拡張機能がインストールできない場合
- Antigravityを一度完全に終了する
- ブラウザキャッシュをクリア
- 新しいタブ・シークレットモードで再度アクセス
- マーケットプレイスURLが正しく設定されているか再確認
フォーマットが機能しない場合
- ファイルの言語モードが正しく認識されているか確認
- 右下の言語表示をクリック → 「PHP」を選択
- デフォルトフォーマッターの設定を確認
- 拡張機能が有効化されているか確認(拡張機能パネルで確認可能)
Prettierとの競合
複数のフォーマッター拡張機能をインストールしている場合、競合が発生することがあります。その場合は、不要な拡張機能を無効化するか、@lang: 設定で明確に割り当てを行いましょう。
まとめ:Google Antigravityを快適なPHP開発環境に
Google Antigravityは確かにまだ発展途上のプラットフォームです。しかし、マーケットプレイスを公式版に変更するという簡単な設定変更により、VS Codeと同等の拡張機能エコシステムにアクセス可能になります。
PHPとHTMLの混在ファイルでもスマートにフォーマットでき、ワークフローの効率が大幅に向上します。特にWeb開発やWordPress開発を行っている方にとって、このセットアップは非常に実用的です。
今回ご紹介した方法は、多くのAI駆動エディタにも応用可能な知見です。Antigravityの開発が進むにつれて、さらに多くの便利機能が追加されることを期待しながら、現在の環境を最大限に活用していきましょう。
補足:コマンドラインからのフォーマット
エディタ上のフォーマット機能に頼らず、コマンドラインから直接フォーマットしたい方のために、以下のコマンドもご参考ください。
bash# Node.jsベースのPrettier(PHPプラグイン付き)
npx prettier --write --parser php "your-file.php"
# PHPネイティブのphp-cs-fixer
php-cs-fixer fix your-file.php
# PHPの標準フォーマッター(PHP 5.4以降)
php -l your-file.php
これらのツールを組み合わせることで、CI/CDパイプラインにおいても一貫したコード品質を維持できます。
参考: このガイドは2025年11月26日時点の情報に基づいています。Google Antigravityのアップデートにより、機能や手順が変わる可能性があります。